企業内診断士Rのブログ

診断士登録7年目。企業で働く中小企業診断士のブログ。

企業内診断士が独立しないただ一つの理由

診断士Rです。

 

本日は企業内診断士らしく、「独立」に関するトピックです。かくいう私は企業内診断士として丸7年経過したところですが、今まで真面目に独立を意識したことはなかったと思います。ですが最近、真面目に考えるようになりました。

 

少しでも中小企業支援に対して想いを持つ人が診断士の資格を取得してなお、独立を選ばない理由はこれしかないと思っています。特に企業内診断士の方は大企業勤めでかつ真面目な人が多いので、かなりの確率で当て嵌まるものと考えています。

 

 今の会社の仕事に十分なやりがいを感じている。

 

私の場合もそうです。今まで出会ってきた企業内診断士の方も、かなりの部分がそうだと思っています。その証左として、(研究会あるあるかと思いますが)自身の勤め先でのご経験をとても楽しそうに話される方が多いと感じます。収入面も短期的には切実な理由ではありますが、独立したいという気持ちが強いのにそれだけがネックになっているケースは、少なくとも私はあまり見たことがないです。

 

私も、今までの記事で書いてきたように、診断士として勉強したことを大企業のリソースも存分に使いながら実践していくことに非常にやりがいを感じてきました。

一方で、どうしても伝統的な日本企業勤めの場合、ある程度の年次に達しないと役職が付かず裁量も広がっていかないという限界があります。やる気がある人であればあるほど、培った経験・能力と裁量がマッチしない期間が訪れるのは避けられない、のではないでしょうか。

 

また、元々大企業の仕事は診断士にとって親和性があると思っています。大企業の場合、取引の規模が大きく複数の人間が関係する為、個人のパフォーマンスと結果が綺麗に結びつくことは稀です。よって正しいプロセスで仕事をしたということが評価され、満足感にも繋がり易い傾向にあります

一方で、中小企業のオーナーの場合、或いは独立した診断士の場合は違うでしょう。全ては結果が出ているかどうかが大切であって、思考やプロセスの正しさは本質的には無関係です。つまり独立した方がよほど勉強したことが活きない可能性が高いはずです。

※ここでは勉強したことが活きる可能性の議論をしているので、勉強が無駄だとは一切言うつもりはありません。世の中の診断士批判論者は、その辺りを以って論拠とする人もいますが。知識と論理的思考は間違いなく成功の確率を高めます。

 

次回記事では、私が思う独立に際して必要なことについて書いていきたいと思います。

bluelart.hatenablog.jp

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